なかよし家族
▼目次

1,謎の奇病に掛かってしまった(4)

「いきなり何するんですか。看護師さん」
「茜って呼んで頂いて結構ですよ。私の名前です」

 言いながら、茜はナース服のボタンを外して脱ぎ始めた。

「な、何してるんですか!?」

 突然の出来事に、慌てて顔を背けながら茜に言う。

「何って、その膨らんだ男性器の処理ですよ。先程説明されていたでしょう?」
「いや、朧気には覚えているんですけど……ちょっと精神的に参っていたので、あまり記憶になくてですね」
「そうですか、心中お察しします。まぁ、平たく言えば龍之助さんの病気は射精していれば直に収まるので、とりあえず私、茜がお手伝いをさせて頂きます」
「あ……そういう事なんですか。それはありがとうごじまえええええええええええ!!」

 何、何なの? この人今なんて言ったの?
 しゃ、射精のお手伝いって……それってつまり……。

 理解が追い付いて来た龍之助が狼狽してるのを全く気にしていない様子で、茜は龍之助のズボンを脱がし始める。彼女の慣れた手つきは、機械的で迷いがなく、介護か何かで幾度もこういう事をしてきたのだと感じさせた。
 龍之助は性に関心がなかった事もあり、こういう事に免疫がない。詰まる所童貞なのだ。
 エッチな事に関してはまるで初心者の龍之助は、茜の行動にあたふたと慌てる事しかできなかった。
 そんな事をしている間に、ズボンどころかパンツまで脱がされてしまった龍之助は緊張で石のように固まってしまう。

「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ、あなたはただ座ってリラックスしていればいいんです」
「で、でも……今日初めて会ったばかりの人に、こんな……」
「それこそ気にしないでください。これは単なる医療行為ですから」

 淡々とそう告げると、話している間にブラジャーも脱いでいた茜さんは、綺麗な形をした双丘を露わにしていた。
 隠す様子もない彼女の乳首は、胸の大きさに対して少し小さく、少女らしさを残した体躯に龍之助の視線は釘付けになってしまう。
 初めて見る女性の裸体(といっても半分だけだが)更には奇病のせいで龍之助の性欲は人一倍強くなっている状態である。故に視線を外せないのは無理もない話だった。

(お……おっぱい……今日あったばかりの女の人が、密室でおっぱいを丸出しにしてる……)

 すっかり昂奮している龍之助は、鼻息を荒くしながら茜を視姦している。
 その様子をずっと見ていた茜は、ベッドに座っている龍之助に肌が触れるほど近づくと、跪くようにしゃがみ込んだ。

「すっかり血が昇ってますね。今からじっくり、溜まった物を抜いてあげますからね」
「あ、……あぁ……」
「まだ気にしているんですか? 医療行為なんですから、本当に気にしなくていいんですよ」

 そんな事を言われても、気にするなと言われる方が無理だ。こんな医療行為、聞いた事がないのだから。
 どうしても抵抗を感じていた龍之助だが、煮え切らない態度を見て、茜は了承もなく剛直に舌を伸ばす。

「ちろちろ……ぺろ、えろぉ……」
「ふあ! ああぁぁぁ……」
「どうです、気持ちがいいでしょう? 折角こんな気持ちのいい思いが出来るんですから……大人しく搾り取られてください」

 れろえろと舌を巧みに動かしながら、亀頭部を舐める茜の奉仕に、龍之助は身震いを起こす。
 病気のせいで性欲が昂っているのもあるのだろうが、まさか女性の口がここまで気持ちいいなんて。想像を絶する快楽に、龍之助は涙目になりながら、舌が動く度に体をビクつかせていた。

「お、おお……ひああああ……お、オチン×ン気持ち良すぎるうううぅぅぅ!」
「れろれろ……ふふ、これぐらいで鳴き声上げちゃうなんて。龍之助って名前の割に、反応がとても可愛らしいですね」
「だって……だってこんなの……気持ち良すぎてっ、はううううっ!」

 まるで生き物のように下から上に這いずる舌先に、ベッドに座っていたはずの龍之助は手で体を支えながら腰を浮かせて、茜に逸物を押し付ける。

「んっ……あれだけ遠慮していたのに、ちょっと舐めてあげただけなのにオチンチンを押し付けてくるなんて。本当、よっぽど溜まってるんですね」
「はぁはぁ……! 茜さん、茜さんっ! もっと、もっとオチンチン舐めてっ!」
「はいはい、これじゃあ『龍之助』じゃなくて『サルの助』さんですよ。んもう……」

 龍之助の変貌振りに、呆れたように軽口を叩いた茜は大きく口を広げると、大きな龍之助の剛直を呑み込み始めた。

 ヌプププププ――――。

「は……ああ、あああああ……! あ、茜さんのお口、暖かくてヌルヌルしてて……! 気持ち良すぎるよぉ!」
「ほーれすか、ほれはよはったれす(そうですか、それは良かったです)」

 口内で彼女の舌が激しく動き、射精を催促するように雄棒を扱き上げる。
 そこから茜は頭を上下に動かし、激しいストロークで龍之助を快楽の沼に嵌らせていく。

「じゅぶ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅぶ、じゅぶぶ……」
「あ、あああ……で、出ちゃう……! 茜さん、何か出ちゃいます!」

 生まれて初めて感じる、人から搾り取られる射精感。龍之助だって男である以上、性に興味がないといってもムラムラとして自慰をした事は何度かあった。しかし、一人でするのとは全く違う搾取される感覚に狼狽え、助けを求めるように茜に叫んだ。
 しかし茜は動きを止めず、剛直に吸盤のように吸い付いたまま、上目遣いで龍之助を見た。

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