なかよし家族
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2,マゾっ気のある次女で性欲処理してしまった。(7)

「うわぁ……亜花梨姉ちゃんの身体……凄いエロいよ……」
「……いちいち言わなくていいよ」
「いやぁでも、この感動を伝えたくて……例えば――ほら、このおっぱい」

 見るからに凝り固まった突起を指でつまみ、コリコリと擦ってみる。

「ほらっ、乳首が凄く固くなっているよっ」

 亜花梨は口を腕で抑えながら、不随意に身体を動かしてみせた。

「あっ、はぁ、ん……」

 腕の隙間から微かに漏れる甘い声。
 普段の明るい声とは全く違う……脳を溶かす雌声を聞いて、龍之助はしぼんでいた逸物を大きくさせる。

「可愛いよ、亜花梨姉ちゃん」
「んなっ!?」

 意趣返しの意味も込めて、龍之助は亜花梨にそう言った。
 突然の褒め言葉に、平静を装っていた彼女は驚き、龍之助の方を見た。

「おっぱいで感じてる顔も可愛い。こんなに可愛いお姉ちゃんがいて、僕は幸せだよ」
「コリコリさせて触りながら、変なこと言うなぁ……」

 今日だけでコロコロと何度も表情を変えている亜花梨は、今までで一番の赤面した表情を見せていた。と、いっても腕を使って顔を隠してしまっているので、あまりはっきりとは見えないのだが。それでも恥ずかしそうに照れている姉の姿を見て、龍之助は少しだけ溜飲が下がる。

(本当はもう気にしてないんだけど……こんな反応を見せられたら、もっと虐めたくなっちゃうな)

 亜花梨の態度に龍之助の加虐心は燻られてしまい、もっと悶える姿が見たくて言葉責めを続ける。

「ね、可愛いって褒められても、どうしていいか困っちゃうでしょ? まぁ、亜花梨姉ちゃんは本当に可愛いんだけどさ」

 乳首を執拗に弄りながら、龍之助は取って付けたように可愛いという言葉を繰り返す。繰り返されるたびに、亜花梨は脚をモジモジとさせながら、甘い息を漏らしていた。

「あっ……また言ったぁ……駄目だよタツぅ……これ以上恥ずかしいこと言われると、あーし……あ~しぃ……」

 潤んだ瞳を細めながら、亜花梨は龍之助を見つめる。色欲を宿した姉の瞳に魅了され、龍之助は唾を飲み込んだ。

 ついさっきまで男友達のような距離感で話していた亜花梨が、発する声に色香を纏い、発情した目で自分を見ている。それだけでも龍之助の肉棒は逞しくなっているというのに、今の彼女は借りて来た猫のように愛撫を受け入れているのだから、龍之助の征服欲は増していくばかりだった。

「これ以上言われるとどうなるの? 亜花梨姉ちゃん」
「わかんない……わかんないけどぉ……なんだか熱くて、おマタがむずむずしてきて……なんだか変になっちゃいそうなのぉ……」
「おマタって……ここのこと?」

 龍之助は胸を触っていた手を離すと、亜花梨の身体に滑らせるように指を恥丘に向かって滑らせる。

「あっ、タツ……だめぇ……」

 身体をなぞられる感覚に、亜花梨はビクリと身体を跳ねさせた。
 龍之助は彼女の反応などお構いなしに秘所まで指を走らせれば、龍之助の指はぬるりとした粘液に包まれる。暖かい愛蜜の感触を手に感じながら、龍之助は笑みを作った。

「うわ……亜花梨姉ちゃんのここ、凄い濡れてるよ……。そりゃあムズムズするはずだ」
「やだぁ……わざわざ言わないでよぉ……」
「あぁ、ごめんね亜花梨姉ちゃん。でも、そうやって照れてる姿も可愛いよ」
「ひっ……、だめ……可愛いって言わないで……」
「どうして?」
「これ以上言われたら……あーしほんとに……バカになっちゃう……頭が真っ白になっちゃいそうなのぉ……」

 羞恥心で涙を浮かべながら、両手で口元を隠しながら亜花梨は言う。龍之助に懇願する彼女の瞳からは、昂った感情が溢れ出すように涙が伝っていた。

 ――可愛い。龍之助は心の中でそう思った。

 こんないじらしい生き物がこの世界に、しかもこんな身近にいるなんて。こんな可愛らしい姉を作ってくれて、神様ありがとうございます。
 神様に感謝を表しながら、龍之助は亜花梨の秘所に指を滑らせた。

「ふあああっ!」

 突然の刺激に、亜花梨は声を荒げて大きく跳ねる。

「亜花梨姉ちゃん、気持ちいい?」
「なにぃ……今のなにぃ……?」
「ちょっと触っただけだよ、そんなに気持ち良かった?」
「へぇ? ……うう、そんな恥ずかしいこと、言えないよぉ……」

 亜花梨は悶えるように身体をくねらし、恥ずかしさで瞳を強く閉じる。
 龍之助は思った。それはもう、気持ちがいいと言っているのと同じなのでは?
 庇護欲を煽る亜花梨の姿に、劣情がはちきれんばかりに昂った龍之助は、夢中になって秘所を弄り始めた。

 チュクチュクチュクチュク……!

「あっ! だめっ! 待って、んんんっ……! タツ、おねがいっ待ってってばぁっ!」
「待たないっ、待てないっ、待ちたくないっ!」

 夜の男の三段活用を叫びながら、龍之助は愛撫を続ける。

「あああっ! ほん、っと……おかしくなるからっ! お願い、落ち着いてぇ……!」
「落ち着かなあああああああい! 亜花梨姉ちゃんが可愛い顔を見せるから悪いんだっ! もう色々と我慢出来ないよっ!」
「あ……か、かわいいは……だめ……んんっ!……~~~~~~!!」

 龍之助の言葉を聞いて、亜花梨は身体を弓のように反らした。
 脚を大きく伸ばしながら、ガクガクと身体を震わせている姉を見て、亜花梨は絶頂を迎えたのだとわかった。

「んあ……んああぁぁ……タツの指で……身体がふわふわするぅ……」

 夢見心地といった表情で、亜花梨は笑顔を作る。
 快楽に陶酔している姉を見て、龍之助も安堵の表情を作った。
 何せ龍之助からしたら、初めてのSMプレイに興じてしまったのだ。世間一般のSMと比べたら、とても緩く、笑えるほどのものだろうが……それでも龍之助にとっては初めての境地であり、自分なりに頑張ってみせたのだ。絶頂の余韻に浸る亜花梨を尻目に、龍之助は達成感に満たされていた。

(亜花梨姉ちゃん、気持ち良くなってくれて良かった)

 安堵のため息を吐きながら、龍之助は亜花梨の頭を撫でる。
 すると、徐々に意識がはっきりしてきたのか、亜花梨は龍之助を覗き込むように見た。

「……よくも恥ずかしい思いさせてくれたな」

 さっきの子供みたいな口調はどこへやら、いつも通りの話し方に戻った亜花梨は龍之助をジトリと睨む。

「でも気持ち良かったんでしょ? 『ふわふわするぅ……』って言ってたし」
「うっさい!」
「あ痛っ」

 声真似をしてからかってみれば、亜花梨のげんこつが飛んできた。しかし威力は全然なく、文字通り小突かれた程度の痛みだ。
 きっとまだ身体には余韻が残っていて、満足に動かすことが出来ないのだろう。

「よし――と」

 龍之助は立ちあがってから、亜花梨に向かって手を差し出した。
 亜花梨は自身に向けられた手を見て、何も言わずに龍之助の手を取る。
 スッキリしたからか、すっかり元の雰囲気に戻った亜花梨は言った。

「なんだかさ、変なこと言うようだけど……あーし、タツとえっちなことをして、もっとアンタと仲良くなれた気がするよ」
「うん……僕もだよ。亜花梨姉ちゃん」
「まぁ、もともと仲は良かった訳だから、これ以上仲良くなっちゃうのって、なんか……アレだよな。ブラコン? みたいに周りから見られちゃうかもな」
「かもね……」
「ところでさ、タツ。一つ質問していい?」
「もちろん、何でも聞いてよ」

 龍之助の誘導のまま、会話をしながら浴槽に手を置き、臀部を見せつけるように突き出した亜花梨が言う。

「何してんの?」
「おちんちん挿し込もうとしてます」
「は? おい、何言って――」

 ズプンッ!

「ひああああぁぁぁ!」

 言い終わる前に濡れそぼった秘所に挿入すると、亜花梨は驚いたように嬌声を漏らす。膣内はこれでもかと言わんばかりに締めつけてきて、あまりの気持ち良さに龍之助は思わず腰を引いてしまう。

「はあああぁぁ……亜花梨姉ちゃんのオマンコ、気持ち良すぎるよおおお……」
「このバカぁ……せっかくいい感じの話をしてたのに……いきなり挿れるなんて……。これって立派なレイプだぞ……」
「ノーレイプ! イエス介護! さっき亜花梨姉ちゃん言ったもんねっ。『好きにしていいよ』って!」
「そこまでは言ってないっ! 都合のいい解釈をするなあっ!」

 問答を繰り広げながら、龍之助は抽挿を止めない。押し付けるように動けば、リズムよく乾いた音が浴室に響く。

「今日はずっとずっと、おあずけばかりだったからねっ。いっぱい使わせてもらうからね、亜花梨姉ちゃん!」
「あっ、ああんっ! うう……初めてだったのに……ムードもへったくれもないよ……ひあっ!」

 艶声に混じって聞こえた言葉に、龍之助の胸はときめいた。

(今亜花梨姉ちゃん、初めてって言った!? や……やった! 僕が亜花梨姉ちゃんの初めての男なんだ!)

 征服感に満たされながら、龍之助のピストン運動はより激しくなっていく。
 龍之助の巨大な雄棒を受け止めながら、亜花梨は甘い、蕩けるような呻き声を上げていた。

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