なかよし家族
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5,みんなと楽しんでしまった。(6)

「だって、亜花梨姉ちゃんがあんなことするから……昂奮するに決まってるじゃないか」
「……昂奮、したか?」
「ずっとね……服、似合ってる。凄く可愛いよ」
「……そっか。いひひっ、嬉しいな」

 癖のある声で笑いながら、亜花梨は心底嬉しそうに言った。ずっと龍之助の近くにいた次女は、傍にいた弟の為に慣れない服でめかしこんで見たのだ。自身の心配が杞憂だったことに加えて、女性らしく飾り付けたそのコーディネートは自分の為だったのだと、そう思った途端、姉に飛びついてしまっていた。姉弟としても、一人の男としても、彼女が離れていかなかったことに、龍之助は心底安堵し、感極まってしまったのだ。

 同時に、そこまでの愛情表現を受けて冷静でいられる訳もなく……。龍之助の指はずっと止まらず、亜花梨を気持ち良くし続けていた。
 容姿を褒められた亜花梨は漏れ出す息に艶を持ち始め、秘所は下着越しでもわかるぐらいに、湿り気を帯び始めていた。

「んん……タ、タツ……タツゥ……」

 うなされるように龍之助の名前を呼びながら、亜花梨はモジモジと脚を動かす。
 艶声に誘われるまま、龍之助はテントの張った下腹部を擦り付ける。熱く固い感触に、亜花梨は身体をびくりと跳ねさせた。

「なんだぁ? 姉ちゃんのココにちんちん入れたくてしょうがなくなってきたのか?」

 腰を動かしながら、龍之助は何度も頷いた。
 すると亜花梨は愛撫する手を振り解き、こちらに向かって振り返る。

「だったら……いつもみたいに命令しろよ、弟専用の性欲処理係にさ……」

 切れ長の目を細めながら、亜花梨は自分の手でスカートをたくし上げて見せた。
 水気を吸った下着は肌に吸い付き、彼女の形を取るようにぴったりと張り付いている。これ以上ないくらい卑猥な姿を惜しげも無く見せつけながら、亜花梨は求めるように薄く笑みを作った。

「ほら……言えよ……」
「あ……亜花梨姉ちゃん……」

 自分をこき下ろすことを強要する姉に、龍之助は圧倒されてしまう。これではどちらが上かわかったものではない。しかし、ここまで来て後に引ける訳にも無く、龍之助は深く息を吐いてから口を開いた。

「亜花梨姉ちゃん、パンツを脱いでキッチン台に座って……そして脚を広げてみせるんだ」
「――はい。わかりました……」

 スイッチが入ったように、人が変わった亜花梨は敬語で返事をした。そのまま龍之助の言いつけ通りに下着を脱ぎ捨て、開けた場所に座り込んでから、亜花梨は見せつけるように大げさに開脚してみせる。

「これで、いいですか?」

 丸見えになった秘所はぬらぬらとして、男を悦ばせる準備を済ませていた。台所に乗った新鮮な食材に、龍之助は生唾を飲み込む。

「すっご……亜花梨姉ちゃん、今までで一番濡れてるんじゃない?」
「はぁ……だって、こんなの……えっちすぎ……」

 心底恥ずかしそうに目を伏せた亜花梨は、龍之助に視線を移せば、息を大きく吐き出した。大きく広げた脚は小刻みに震えていて、亜花梨の羞恥心が身体を通して伝わってくる。
 辛抱堪らなくなった龍之助はズボンを降ろす。姉の羞恥に当てられた愚息は大きく反り立ち、勢い余って腹部にぶつかった。
 今か今かと待ちきれないといった様子で脈動する剛直を膣口にあてがう。

「もう我慢できないよ……挿れてもいいよね?」

 辛うじて残る理性で確認すると、亜花梨は静かに頷いた。
 耳まで真っ赤にさせながら、亜花梨はスカートを持ち上げて挿入しやすいようにしてくれている。逃げ出したいくらいに恥ずかしいといった態度を見せながらも、亜花梨の口元は緩み、明らかにこの状況を楽しんでいた。
 天性のマゾ気質。姉の痴態に誘われるまま、龍之助は緩んだ表情を見せる彼女の秘所を剛直で貫いた。

「んんんん……!」

 昂奮しきった剛直は形を変えることなく膣内に侵入していき、亜花梨の肉壁を押し広げる。ズブズブと遠慮なく入り込んでいく雄棒に、亜花梨は見悶え、嬉しそうに悲鳴を上げていた。

「すっごぉ……タツ、今日は特別固くないか……?」
「だって……亜花梨姉ちゃんが可愛い恰好で僕を誘惑するから」
「んはっぁ! べ、別に誘惑した訳じゃ……んんっ!」

 反論を交えながら、亜花梨は艶やかな吐息を漏らす。剛直が子宮に近づいていくほどに、吐息の頻度は多くなっていく。
 亜花梨は入り込んでいく剛直を眺める。

「すごぉ……こ、こんなのがあーしに刺さってるんだ」

 惚けた表情で結合部分を見ていた亜花梨は呟いた。何気ない姉の一言に自分達がやっている行為を改めて認識してしまい、背徳感が愉悦を運んできてくれる。
 子宮口まで届いた剛直を快楽に任せて引き抜くと下を向けていた亜花梨の頭が大きく跳ねあがった。

「んあっ! で、でちゃう……あーしの中身、出ちゃうぅぅ!」

 かぶりを振って、押し寄せる快楽に煩悶している亜花梨は膣肉をきつく締める。絡みつく媚肉が逸物を刺激して、痺れるような快楽が伝播してくるのを堪能しながら、龍之助は抽挿を続けた。

「んあ、あぐっ、ううっんん! で、でかすぎ……こ、こんなの覚えたら、もうタツ以外無理になる……馬鹿になっちゃうぅ……」
「馬鹿になればいいよ……! ずっとずっと、これからも僕が相手をしてあげるから!」

 征服欲に支配されるまま、亜花梨の淫部を掻き乱す。

「んあぁっ! ほ、ほんとぉ? そんなこと言われたら……あーしもう我慢できなくなるよぉ……? これからもずっとくっついちゃうよぉ……?」

 甘えた声を上げながら、亜花梨は龍之助の肩に手を置いた。

「勿論! だから遠慮なく気持ち良くなって! これは命令だよ!」
「んはぁあ! んっ、んひっ! わ、わかりましたぁ……弟の立派なおちんちんで、気持ち良くなっちゃいますぅ……!」

 命令を聞き入れた亜花梨は、至福の表情で快楽を享受する。乱れた表情で叫ぶ様に喘ぎ声を上げながら、だらしなく口を開きっぱなしにしていた。龍之助は顔を近付け、亜花梨の口に向かって舌を伸ばすと、亜花梨は言われるまでもなく龍之助の舌を迎え入れた。

「んちゅ……ちゅば、えろぉ……」

 抱き着くように身体を寄せて来た亜花梨を抱えるようにして、龍之助は一心に腰を振り続ける。互いに口を塞ぎ合い、抽挿を繰り返す。部屋の中には淫らな水音だけが鳴り響いていた。
 亜花梨が寄りかかり、支えるような体勢になれば、彼女を貫く剛槍は最奥まで深々と突き刺さる。子宮口にぶつかる感覚に、亜花梨は身体を痙攣させて、気をやろうとしていた。

「ああああ! ふ、深いところ気持ちいい! 頭っ、とけるぅっ……! はあぁぁ……だめだめだめだめ、イク、イッちゃう! 大きいのキちゃう!」

 亜花梨は目を細め、身体を戦慄かせる。悦楽に集中する様を見て、龍之助のピストン運動は速度を上げていく。繋がっている雌を篭絡するため、極上の快楽を提供したい龍之助は激しく腰を打ち付ける。

「んぐうううう! もうだめっ、たまんないっ! イクイクイクイクイクイク……イ゛ッッ~~~~!!」

 亜花梨はあらんかぎりの力で龍之助にしがみついた。蜜が溢れ、膣肉が剛直に絡みついてくる。蠢動するように動く秘所に、雄棒は我慢できずに引き攣り始める。

 ブビュルッッ! ドプッドプッ!

 瞬間。怒張は弾け、亜花梨の体内に樹液を放出させる。
 堰を切ったように流れ出る体液に悦を感じながら、龍之助は亜花梨を強く抱きしめた。
 胸を燃やすこの想いが、一時のものなのか、それとも倒錯した感情なのか、どちらかはわからないが、ただ感情のままに亜花梨を引き寄せる。
 それに応えるように、亜花梨もまたしなだれかかる。身体を痙攣させながら、与えられた快楽に溺れているようだった。

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