2.17話

「どうぞ」

 ブラを脱ぎ終わった彼女はそう言うと、再び顔を背けてしまった。
 俺はシャツの膨らみに視線を向けると、その中央には先程まではいなかった突起が浮き出ているのが見えた。
 その官能的ともいえる突起物に手を伸ばしてから、指で掴み、軽く力を入れる。
「あっ……!」
 美穂さんが短く喘ぐ。
 胸の突起物はまるで石のように凝り固まっており、指に収まるその感触は、一児の母とは思えない程綺麗な形をしたものだった。

「んっ……んふっ……はぁ、ぁあ……」
 固くなった突起を指で転がす度に、彼女の口から艶声が漏れ出していく。
 背けた顔を覗き込んで見れば、顔には仄かに朱が乗り、目尻を染め始めていた。
 
「美穂さん、サボらないでくださいよ」
「ご、ごめんなさい……」 

 愛撫に耐えて、手を止めている彼女を叱責してから、ベルトに手を掛けて張りつめたズボンを下ろした。
 抑えるものが無くなった逸物は勢いよく飛び出してきて、それを横目で確認した美穂さんは「ひっ」と、悲鳴のような声を上げた。

「そんな……こんなに大きくなるものなの……」
 魅入られるように、視線を外さず彼女は言う。
 俺は彼女の手を取って、自身の肉棒まで引っ張った。
 指に当たり一瞬手を引いた彼女だったが、おずおずと肉棒を掴み、ゆっくりと扱き始めた。

「あー……気持ちいい、いい感じですよ、美穂さん」
 胸を弄りながら、喘ぐように美穂さんに言った。
「は、はい……あっ、んっ、んん……」
「美穂さんもおっぱい気持ちいいですか?」
「……」
「ほらほら、ムード悪くしちゃうとイけるものもイけなくなりますよー」
「……気持ちいい……です」
「はい、良く言えました」
「あっ! んひぃっ!」
 空気を読んだ彼女の乳首を強くつねり上げると、彼女は悲鳴のような声を上げながら大きく跳ねた。

「おお……凄い声上げましたね。もしかして、乳首弱いんですか?」
「……」
「ほら、返事」
「あぁあっ! は、はいっ、そう……みたいです……」

 乳首を強く握る度に、彼女は不随意に体を震わせる。
 赤く染まった顔はとっくに惚けたようになり、彼女自身も気づいてなかった性感帯に驚きつつも、快楽の波に抗えないでいるようだった。

「ほれほれ、ほーれほれ」
「あっ、やっ、よ、米田さん……、少し待っ、てぇ!」 

 悲鳴を上げながら、蕩けるようにしなだれかかる美穂さんに、加虐心が満たされていく。俺は楽しくて、乳首を責め立て、ついつい彼女を虐めてしまう。
 そして何回目かの、力を入れた時、

「あっ! なんでっ、だ、駄目、ダメだめっ……~~~~!」
 彼女は躰を大きく揺らし、躰を跳ねさせて痙攣している。
 硬直していた彼女は、やがて脱力して息を荒げ出したあと、放心したまま息を荒げて項垂れていた。

「……もしかしてイっちゃいました?」
「うっ……うぅ……うううぅぅ」
 俺の質問に彼女は答えず。両手で顔を覆った後、唸るように泣き出してしまった。
 あらら、まさかここまで敏感だったとは。

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