3.23話

 少し乾いたせいか、引っかかりを感じる胸の谷間に唾液を垂らして潤滑油とすると、ぬめり気を取り戻した男性器がぬちゅぬちゅと音を立て始めた。
 たんたんと乳房を打ち付けるように擦り付けながら、米田さんの射精を促ように乳房で扱き上げる。
 早く終わらせたい一心で、彼が悦ぶように乳房の圧力を調整すると、彼の呻くような喘ぎ声が大きくなっていく。

「あ~、急に積極的になって……いいですね。凄い気持ちいいです」
 米田さんがそう言うと、その言葉が嘘ではないと言わんばかりに彼の男性器は充血して硬くなってきた。徐々に亀頭口から溢れてくるカウパー液を舌先で舐めとりながら、教えられたように舌を這わせる。

「ちゅ……ちゅぱ、えろえろ……ぢゅ、んむ……」

 亀頭口にキスをして、赤く膨らんだ部分を満遍なく舐めまわす。カリ首に沿って舌を這わせてから軽く吸って――口を開けて放せば、口から離れた先端は勢いよく跳ねる。

「おっ!」
 米田さんの喘ぎ声が大きくなるのを聞き取った私は、カリ首に舌を置いてから雄棒を挟んでいる胸を、円を描くように動かした。
 胸に揺られた男性器は跳ねるように動いて舌から離れて、また戻ってくる。
 唾液とカウパーですっかり濡れそぼった性器は舌にぶつかる度に、ぴちゃぴちゃと卑猥な水音は響かせている。

「おっ、おぉっ、すっご……」
 呟くように喘ぐ彼は、腰を浮かせるようにして口壺を肉棒で突き刺す。
受け入れるように、顔を沈めながら亀頭部を口内に含めると、吸い付くようにして肉壁を密着させる。
 彼にはここまでは教えられていなかったのだが。なんとなく……本当になんとなく、こうしたほうが悦ぶのではないかと思ったのだ。

「あ~~! それすっげぇ気持ちいいっ吸われる~」
 どうやら効果は絶大だったようで。
 私は不思議と、少しだけ機嫌が良くなり、胸を動かす速度を速めた。
 竿が乾かないようにと男性器を咥えながら、吸い付きを弱めて口を開き、わざと涎を垂れ流す。
 口内は唾液とカウパーが混ざり合った体液で満ちており、熱を帯びた粘着質の唾液が勢いよく竿を伝って胸に滑り落ちていった。
 補填された潤滑液が、胸元に水たまりを作りながら泡を立てている。
 動かす度ににちゃにちゃと艶めかしい音を立てる双丘越しに、米田さんの男性器が一際硬く、熱くなるのを感じていた。
 それは昨日、口内で発射される前に感じたものだった。

「イきそう……口で受け止めて」
 彼の言葉を聞いてから、私は再び亀頭部に吸い付いた。打ち付けるように腰を動かす彼に合わせてじゅぷじゅぴと、空気音が暫く続くと。米田さんの身体が小刻みに震えた後、熱した鉄のように熱く、硬くなった雄棒から火傷するんじゃないかと思う程の樹液が噴き出てきた。
「ん、んぶぅ! むうぅ……ぅ、んむ……」
 口内に勢いよく、白濁液が入ってくる――
 思ったよりも凄い勢いに声を上げながら、零さないように唇に落ちてくる精液を舌で受け止めていた。

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