「桜、お前が好きだ。俺はフリーターだし、寂しくなったらいつでも相手をしてやる。だから俺と付き合ってくれ」
「……はいぃ!」
グシグシと笑顔の仮面を壊して、桜は嗚咽を交えて返事をする。圭吾は桜の顔を正面から見据える。
「年相応の可愛らしい顔になったじゃないか」
「ひぐっ、ひっく……その言い方はちょっと意地悪ですよ」
顔をしかめて桜が言う。その唇に圭吾はゆっくりと口を近付けた。
今から何をされるのか、桜はそれがわかって瞳を閉じる。
「ん……んちゅ……ちゅ」
優しい。慰めるようなキスをすると、ぎこちないながらも桜は応えてくれた。
少女の潤った唇の柔らかさを存分に堪能してから顔を離す。
「桜、いいか?」
「いいかって……続きをってことですよね……?」
おずおずとした素振りで桜が訪ねる。圭吾は「もちろんだ」と返事をすると、顔を赤らめながら桜が言った。
「あの……ここでは。ベッドに移動したいかな、って……」
「あ、あぁ、気が利かなくてすまん」
圭吾は素直に謝った。思った以上に興奮しているようで、少し配慮が足りなかった。
桜と一緒にベッドまで行き、もう一度口付けをした。今度は唇だけではなく、舌を忍ばせて桜の口内を余すことなく貪る。
「ちゅ……ちゅば……んちゅ……、く、黒崎さん……ん」
圭吾の名前を呼びながら、目を閉じた桜はされるがままになっていた。圭吾が舌を這わせれば抱き着くように自身の舌を密着させ、口の中に入り込もうとすればその小さな唇を開いて迎え入れてくれる。
「ちゅるる……じゅ、じゅぱ、えろぉ……はぁ、黒崎さんにわたしのファーストキス。奪われちゃいました」
「マジか」
「マジですよ。男の人と付き合ったことも、男友達もいないんですから」
桜の告白に圭吾は驚いた。反応から察するに経験はないと思っていたがそこまでウブだったとは。初々しい反応を見せる桜に下腹部もやる気が出てくる。
「こんなもんじゃないぞ。桜の初めて、全部奪ってやるからな」
「いいですよ。その代わり……さっきの言葉、忘れないで下さい。わたしが寂しくならないよう、ずっと傍にいてください」
「あぁ、忘れない。約束だ」
ここまで来たら桜を手放す気はない。この感情は庇護欲によるものなのか、それとも下心的なものなのか。確信に至る理由は圭吾本人にもわからなかったが、そんなことは些細なことだ。大事なのは目の前にいる小さな少女を笑顔にしてやりたいという自分の欲望だけなのだから。
桜の服に手を掛けた圭吾は桜への確認を兼ねてゆっくりと脱がしていく。桜は恥ずかしそうに目を伏せてはいたが、抵抗する様子はなかった。それを了承と見た圭吾は桜を包む衣服を脱がす。
ブラウスを脱がすと、飾り気のない灰色のスポーツブラが桜の乳房を守っていた。年相応の健康的で控えめなチョイスに圭吾の興奮度合いが増す。
「目が変態みたいになってますよ、黒崎さん」
ジッとブラジャーを見ていると桜が怪訝な表情でそう言った。
「桜の肌が綺麗だったから見惚れてたんだよ。それくらい許してくれ」
「どう見ても肌よりおっぱいを見られていた気がするんですけど」
「まぁそこも見ていたな、でも本当に綺麗だと思ってたんだ」
そう言った後、圭吾は桜の細い腰に手を伸ばした。
「きめ細やかで触り心地も最高だな」
「あっ、んっ……くすぐったいですよ黒崎さん」
圭吾のいやらしい手つきに桜は身をよじらせる。しかし愛撫の手は止めない。
撫でるように腰を触っていた手は徐々に上――ブラジャーに向かって登っていき、下着の中に指を忍ばせる。
「あ……ん、くぅ……」
指の先端にふにっとした感覚を覚えると桜はぎこちないながらも甘い吐息を漏らす。
「ここも身長と一緒で小ぶりで可愛いな」
「ちょっと、その発言は流石にセクハラですよ」
「今更何言ってるんだ。もっと凄いことをしている最中だろ」
指を上げて下着を上にずらす。すると小さいながらも形のいい乳丘が露わになる。ツンと張った小さな乳首は桜の興奮度合いを表しているようで、固く勃起を始めていた。指をひっかけるように先端に触れると、彼女がビクリと身を震わせる。
「あぅ……ん、うぅんっ」
「凄い固くなってるな、コリコリじゃないか。初めて触られるのにそんなに気持ちがいいのか?」
先端を入念に愛撫しながら圭吾は尋ねる。
質問は図星だったようで、桜は顔を真っ赤に染めて横に背けた。なんて初々しい反応だろうか。しかし、
「これぐらいでそんなになってたら身が持たないぞ」
圭吾はそう言うともう片方の手を桜の下腹部。秘所へと向かって伸ばした。
「ひゃっ、ああっ」
胸を愛撫され、目を背けていた彼女は不意にやってきた感覚に驚き声を荒げた。
ワイドパンツ越しに触れた秘所は既に湿気を感じるほどで、指を動かすと熱に蒸れた柔肉がくにくにと逃げるように動く。
「あん、ひあっ、ちょ、ちょっとまって、黒崎さんっ、そこ、触られると身体から力が抜けて……立ってられないっ」
「じゃあ倒れ込んだらいいさ。ベッドは寝るためにあるものだろう?」
「ああ……ひああっ」
ガクガクと膝が笑っていた桜は我慢出来ずにベッドに向かって倒れ込む、圭吾は彼女が怪我をしないよう、倒れる速度をコントロールするように胸を弄っていた腕を回した。
だが、秘所への責めは依然続いたままだ。ベッドに身体を預けて快楽に集中できるようになったせいか、桜の喘ぎ声が大きくなり、色香を増し始めていた。
「んくっ、はああぁ……ん、んあっ、んん……っ」
嬌声を上げている桜の脚は自然と開いていき、触りやすくなった股間部の柔肉をより激しく責め立てた。そうしていると湿り気程度だった水気は明らかに量を増し、触るだけで秘所がびしょ濡れであることを感じることができた。
「凄い感じてるな。ここがどんな状況になってるか、服の上からでも丸わかりだぞ」
愛撫を続けながら圭吾は言う。
「あぅ、はぁっ、そ、そんな風に言わないでください……はずかしいからぁ……」
「恥ずかしいのは初めて男に触らせるマンコで気持ち良くなっている自分か? それとも裸体を晒している羞恥心か? どっちか教えてくれよ」
照れて顔を隠す桜が可愛くて、圭吾はつい意地悪するように質問してしまった。少しの間押し黙っていた彼女は小さな声で言う。
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