4.33話

 手で涙を拭う彼女を見ながら、どうすればいいのか考えた。
 このままだと結花ちゃんは、性に興味を持つどころか、下手したらトラウマすら持ちかねない状態だった。
 この状況を打破するのはどうすればいいのか、惚けた頭で考える。
 しかし、そんなにすぐに思いつく訳もない。
 視線を落とすと、謝る事に必死な彼女は脚を閉じるのを忘れたままだった。
 すっかり濡れてしまった下着は肌の色が透けて見え、小さな縦スジが出来ている。

「ひゃっ! ――よ、よねださんっ!?」

 俺は何も言わずに、結花ちゃんを押し倒した。
 急に上半身を倒されて、結花ちゃんは驚いて声を上げる。
 ベッドに倒れ込む形になった彼女の躰に伸し掛かると、アンモニアの匂いが混ざる彼女の下着に手を掛ける。
 一体何が起こっているのか、状況がわからない彼女は目を白黒させていた。

「大丈夫。俺が綺麗にしてあげるよ」

 結花ちゃんにそう言ってから、肌に鼻先が触れるくらいに顔を近付け、そのまま恥部に向けて移動させた。
 濡れてしまって肌に絡みつく下着を少し強引に脱がせてから、ぷるぷるとした大陰唇を指で広げて舌を伸ばす。

「ちょっ! 米田さんっ……汚いですよ!」
「汚くない」

 何をされるのか想像出来た結花ちゃんは抵抗しようと脚に力を入れた。
 しかし、少し遅かった。彼女の固くなった陰核にぴったりと舌を当ててから、弾くように離してみれば、

「はぁっ! ……あぁ……」

 結花ちゃんの短い悲鳴が聞こえる。
 彼女の脚から力が抜けると、俺は脱力した脚を掴んで大きく開脚させる。
 脚と同調するように、ぱっくりと広がった恥部の唇に再び舐める。
 小さく膨れた、控えめの突起を飴玉の様に舐めると、結花ちゃんは息を荒げながら悩ましい声を出していた。

 ……失禁して泣いている彼女を前に、俺は何も思いつかなかった。
 羞恥でパニックになっている結花ちゃんと同じように、思考を手放しかけた俺は彼女のだらしなく開かれた脚を見て、そんな場合ではないと思いつつも昂奮を抑える事が出来なった。
 だから、本能のままに行動する事にした。
 空気に触れて徐々に匂いの強くなる小水が、びしょ濡れの脚を広げて泣いている女の子が、僅かに残っていた知性を奪ってしまったのだ。

 股の間から、覗き込むように彼女の様子を窺った。
 下腹部を丸出しにしている結花ちゃんは腕を使って顔を隠していた。
 開いた口から漏れている吐息は、熱を帯びており、羞恥に耐えかねた彼女もまた、本能に従って快楽を享受している様子だった。
 彼女の様子を確認してから、俺は再び、小水と唾液のぬめりが交じる性器に舌を這わせる。

「ああ、んっ、はあぁぁ……」
 
 むせ返るアンモニア臭とテレビの雑音の中で、ぴちゃぴちゃと舐める音が聞こえる。
 彼女の硬くなった陰核に舌を這わせて彼女の味を満喫する。
 その様子はまるで、この部屋から理性ある人間がいなくなり、ただ本能のままに行動するオスとメスのつがいの動物がいるだけになったように感じた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました