4.40話

「よし、綺麗になったよ」

 結花ちゃんの恥部から溢れ出る体液を拭き取ってあげながら、俺は満足感に満たされていた。
 破瓜の出血が混じる白濁液はピンクに染まっていて、それを見ると達成感まで満たされる。

「あ……ありがとう、ござぃます……」

 まだ荒い息を整えながら、彼女はお礼を言った。
 露出した腹部には汗が浮かんでいて、呼吸をする度に腹筋は上下に艶めかしく動く。
 その姿を見ていると、俺の愚息はまたしても立ち上がりそうになってしまった。

「とっても気持ち良かったよ」

 結花ちゃんの頭に手を伸ばすと、彼女はすっかり慣れた様子で手に向かって頭を擦り付ける。
 嬉しさを素直に出している結花ちゃんは、まさしく天真爛漫といった所で、裸体で満面の笑顔を見せている彼女は、文字通り犯罪的に魅力的だった。

「あの……」

 ズボンを履こうとしていると、結花ちゃんがもじもじと話しかけてきた。

「私と米田さんって両想いって事で……いいんですよね……?」
「え……」
「だって、さっき……『好き』って……」

 あー……。そういえば、興奮しながら言ってた気がするな。

 さっきのやり取りを思い返しながら結花ちゃんを見てみると、、目が合った彼女は赤面してからわかりやすく照れてしまっていた。
 結花ちゃん、チョロすぎ。
すっかり恋している少女を眺めながら、俺は頭を掻いた。

 好きかどうかと言われたら勿論好きなのだが、俺の好きは『好意』ではなくて『行為』なのだ。
それは恐らく、結花ちゃんも同じはずなのだが。
 思春期であろう彼女には性欲と恋愛感情の違いは理解するのは難しいのだろう。
きっと彼女には、胸が高鳴る感情はすべて恋愛感情に変換されるんだろうなと思った。

 まぁ――それならそれで都合がいいか。

 脚に引っかかっているズボンを履いてから、俺は結花ちゃんに近寄った。
 俯いていた結花ちゃん声を掛けると、不意に聞こえた俺の言葉に、「ひゃい」と、声を裏返して返事をした。

「両想いで合ってるよ」
「え?」
「俺は結花ちゃんの事が好きだよ、結花ちゃんも俺の事が好きだっていってくれてたよね?」

 彼女は声を出さないまま、首を何度も縦に振って答える。

「うん、それじゃあ俺達は両思いだ。嬉しいよ」
「あ――」

 そう言って結花ちゃんを抱きしめてみると、彼女は息を漏らしてからゆっくりと、体を預けてきた。
 彼女の体温はとても熱く、感情が高揚しているのが肌から感じる事が出来た。

「なんだか……嬉しいです」
「俺もだよ」

 暫くそのまま抱き合っていると「そうだ」と、結花ちゃんが言うと、彼女の身体は勢いよく離れた。

「この事、お母さんに言ってもいいですか?」

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