4.67話

 自分でも驚くぐらい発射してしまい、満足感と共に疲労感がじわじわと身体を蝕む。
 笑い出した膝で体を支えながら、何とか壁際まで移動してもたれこんだ。
 一方的に連れ込んだというのに、樹液を搾り取られて座り込むのはあまりにみっともない。特に今は、そういう情けない姿を見せるのが癪にさわる気分だった。

「なんででしょうね、なんだか凄く昂奮してて。今だってほら」
「……うそ、さっきよりも大きく……」

 俺の逸物は疲弊している本体とはまるで違い元気一杯で、全く萎える気配をみせていない。まるで血液が性器に流れる度に、屹立している剛直に生命力を奪われているようだった。

「上の口だけじゃ全然満足出来そうにないんで、下の口も使わせてもらいましょうか」
「あ……」
「そこに手をついて、お尻をこっちに向けてください」

 乳児を寝かせる台を指さして美穂さんに命令すると、彼女は期待を込めたまなざしをしたあとに、ゆるりとした動きで台に移動する。彼女は壁に手を当てながら、台に軽く躰を預けると胸と同じく存在感のある臀部を突き出しこちらに向けた。
 
「これで……いいですか?」

 そう言った彼女は、誘う様に豊臀を動かす。
 なんとか動ける程度には回復してきた俺は、誘われるままに美穂さんのお尻に手を掛けると、彼女は不意に感じた手の感触に驚いて、躰を震わせていた。

「ん、ふふ……米田さん、くすぐったいですよ」

 スカートの上から軽く指を当てて、さするように尻臀を撫でていると美穂さんは艶が混ざる笑い声で言った。

「すいません。すべすべの感触が楽しくて、つい。焦れちゃいましたか?」
「もう……言わなくてもわかるでしょ?」

 美穂さんは押し付けるように臀部を突き出す。
 唾液と精液が伝う剛直にぶつからないよう、腰を引くと双尻は切なそうに揺れ動く。

「早く……はやく使ってください」

 顔を火照らせ発情している彼女は、挿入される事を今か今かと待ち続けているようだ。
 彼女のスカートを持ち上げて露わになった桃尻を見ると、発情具合がわかるように朱色に染まっていた。

「何もしてないのにぐしょぐしょになってるじゃないですか、下着が濡れてシミになってますよ」

 湿り気のある部分を触りながら、美穂さんに言ってみせると艶めかしい声で返事をする。

「うんん……だってそんな立派なのを見たら、挿入《はい》ってきたらどうなっちゃうのか想像してしまって……」
「どうなるのかは今からわかりますよ」

 下着に指を掛けて横にずらしてみれば、湯気が出るのではないかと思うほどの愛蜜で濡れた陰部が見える。
 綺麗に閉じている入口に指で広げてみると、ぬめり気のある体液がいくつもの糸になって伝い落ちていた。

「それじゃあ、挿《い》れますよ」 

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