本屋のお姉さんと客(4/4)

「忍……さんっ……! 待って、待ってくださいぃ!」

「だーめ、待ちません。真さんのおちんちん凄く気持ちがいいんだもの。こんなの止められるわけがないじゃない。真さんも気持ちいいでしょう?」

「き、気持ちいいっていうより……あああっ!」

 刺激が強すぎて痛みに近い感覚を真は感じていた。なんとかそれを伝えようとするが、呻くばかりで声にならない。

「はああ……可愛い声を上げちゃって、興奮してきちゃうじゃない……それ、それっ! 真さんっ、もっと可愛い声を聞かせてくださいっ」

「うう、無理ぃ……無理ですよぉっ!」

 忍は勢いよく臀部を叩きつけ、ぐぽんっ、ぐっぽんっ! と乾いた音が大音量で響く。痛くて辛いはずなのに、その音を聞きながら真はビクビクと身体を戦慄かせ、精液がこみ上げてくる気配を感じていた。

「ひ、ひいいいぃぃぃっ。出る、絞り出されるうううぅぅぅぅぅぅぅぅっ」

 ドビュルルルルル! ビュー! ドプッ! ドププッ‼

「はあああぁぁぁぁぁぁ……! 出てる、わたしの中に特濃精液入ってきてるぅっ💛」

 精液が膣壺に向かっていく感触に忍は身体を震わしながら、歓喜の声を上げていた。だが腰の動きは止むことはなく、白濁液を燃料としてより加速していく。

「ひぐっ、はああぁぁぁぁぁんっ、イッちゃう、わたしイッちゃうよぉ! ぶっといちんぽに挿されてっ、中出し決められながら絶頂しちゃううううぅぅぅっ!」

 忍は真の身体に手をあてがい、パンパンと勢いよく抽挿する。

「イクッ、イクッッ、イッ……クッウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ‼」

 幾度目かの抽挿のあと、忍は嬌声を上げながら果てた。真にこれでもかと身体を擦り付け、身体を戦慄かせながら真の顔を見た。

「真さん、貴方のおちんちん、最高……わたし、超気持ち良くなっちゃいました……」

 そう言ってから、真の口に軽くキスをすると、満足した忍はやっと真を解放した。真は満身創痍になりながら、息を荒げている。その姿を見て、忍はクスリと息を漏らし、薄く笑みを作った。

「それじゃあ僕はこれで……」

 小休止を挟んで衣服を着た真はそう言って忍に会釈した。

「ええ。真さん、とても気持ち良かったですよ。良かったらまた来てくださいね」

「はは……えぇ、また来ます」

「あぁ、そうだ。この本、持って行っていいですよ。気に入った人にはタダで譲ってるんです、良ければ読んで見てください」

 忍は真に勧めた本を差し出す。真は何も言わずに受け取ったまま、魂が抜け落ちたような足取りでゆっくりと店内を出ていった。

「あらら、あれは壊れちゃったかしら……また新しいのを探さないとかなぁ」

 帰っていく様子を眺めながら忍は呟く。そうしていると電話の着信音が鳴った。

「はいはい一ノ瀬――あ、編集さん」

――どうも一ノ瀬さん。新作のほうは順調ですか?

「そうですね……丁度今|ネタ《・・》のほうを仕込んだところなので、すぐに書きあがると思いますよ」

――おお、早いですねっ! こないだ出来上がった新刊のほうも凄くいい出来だったから楽しみです! 今度もまた一ノ瀬さんがモデルなんですか?

「ありがとうございます。そうですね、多分そうなると思います」

 ――そうですかー! 楽しみです。それで一ノ瀬さん。今日電話したのは新しい仕事の話でして……実は少女漫画の原案をお願いできないかなと……。

「少女漫画? わたし官能小説家ですよ。大丈夫なんですか?」

 ――そこは重々承知しているんですがー。実はウチで発刊している雑誌で突然一枠穴が開いちゃって、どうしても人が見つからないって泣きつかれたんですよ。一ノ瀬さんなら問題なく出来そうだと思ったんでお声掛けたんですが、駄目ですかねぇ?

「……まぁそちらが問題ないのならこっちは大丈夫ですけど」

――本当ですかっ! 全然問題ないですよっ、大丈夫ですっ! では後日、作画担当を踏まえて打ち合わせをお願いします!

「はい。わかりました――それでは」

 忍はため息まじりに電話を切ると、店の外から男の声が聞こえてきた。

「あのー、店員さんですか?」

「そうですけど」

「あの、スポーツ関係の本を探してるんですけど、置いてますかね」

 弱々しく、少年のような顔をした男性は忍を見ておずおずとした調子で話し掛ける。その姿を見て、忍は目を細め、薄く笑みを浮かべた。

「置いてますよ――あと、おススメの本があるんですけど……良ければ読んでみませんか?」

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