「タツ君……男の子なのにビクビク情けなく震えちゃって。お母さんにシコシコされるのがそんなに気持ちいいのかな?」
悪戯っぽく微笑む優菜に、龍之助は力なく頷いた。
「だって、気持ち良すぎて……こんなの亜花梨姉ちゃん相手だと一度も経験したことない……」
「へぇ、そうなんだ」
甘美な刺激に息を漏らしながら、龍之助がそういった。
その言葉を聞いて、優菜は薄く笑みを作る。
「もしかしてタツ君は、若い子よりも経験豊富な女性の方が好みなのかしら?」
奉仕を続けながら、妖艶な雰囲気を纏った声色で問いかける。
脳を溶かす艶声を聞いた途端、龍之助は感度が上がったような感覚がした。
「わ、わかんないけど……こんなの覚えちゃったら、僕……母さん以外ではもう満足できないかも……」
「あらあら、それは大変ね、とても困るわ」
首を傾げて悩ましい表情を作りながら、優菜は空いた手を頬に当てた。
「それじゃあ今後は――私がタツ君の下のお世話をしないといけなくなるわねぇ……ふふ、忙しくなりそうだわぁ」
「ふわ……ふわああぁぁぁ」
言葉とは裏腹に、優菜の指使いはどんどんと激しくなっていく。声を上げないととても耐えられない快楽に、薄目を開けて彼女を見れば、とても困ったようには見えない笑顔を作っていた。
うっとりとした、発情する雌の顔に、子供のように無邪気な笑顔がくっついているのがとても卑猥に見えて、龍之助の興奮度合いはあっというまに限界地点までやってきた。
「か、母さん……ごめん、もう……で、出ちゃいそう」
「そうなの? 堪え性のないオチンチンちゃんですね~?」
容赦のない責めを続けながら、優菜は龍之助の逸物に赤ちゃん言葉で話しかけてくる。彼女の手淫にあっという間に屈服しようとしている愚息を馬鹿にされたようで、龍之助は屈辱的な気分を感じていたが、精液を絞り出すような動きに、とても我慢をすることが出来なかった。
「ああああ……出る、出る……イクッ!」
固くなった剛直から、ゼリー状の白濁液が勢いよく飛び出した。その瞬間を察知していた優菜は、空いた手で周りを汚さないように、器用に受け止めた。
「凄い濃厚ね……そして熱くて……こんなのを何回も出さないといけないなんて……ああぁ……」
手にぶちまけられている精液はかなりの量で、制止している優菜の指の隙間からドロリと溢れ、垂れていた。
母親の手を汚してしまったのを見て、背徳感と共に申し訳ない気持ちが浮かんできたが、射精中だというのに止まらない彼女の指遣いに龍之助の意識は白く染まっていく。尿道内に残ったすべての樹液を絞り尽くさんばかりに動く手つきは堪らなく、龍之助はただ呻くことしかできなかった。
射精感が落ち着いてきて、ひとしきり脈動を続けていた剛直が大人しくなってから、やっと優菜は指を離した。
名残惜しそうに指を離しながら、優菜の視線は手に溜まった白濁液に注がれている。掴まれた逸物が自由になって、脱力しながら座り込む。
「すっごい出しちゃったね、タツ君。そんなに気持ち良かったのかな?」
「う、うん……凄かった……気持ち良すぎて頭がおかしくなっちゃいそうだったよ……」
「そっか……それは良かったわ」
そう言って彼女は笑顔を作る。見ているこちらまで微笑ましく感じてしまう穏やかな笑顔は、間違いなく母親のものだった。
一体この人はどれだけの表情を兼ねそろえているのだろう。全く底が見えない彼女の対応に、安心感すら覚えて頭が上がらない。
「さて……とりあえず一回出した訳だけど、タツ君はまだ足りないわよね?」
「……うん。まだまだ出し足りなくて……ごめんなさい」
龍之助は本心を言いながら、つい謝ってしまう。
なんせ出し足りないというのは、一回と言う話ではなく、まだまだもっと、三回、四回、といった回数なのだ。いくら優菜の方も楽しんでいるといっても、流石にこの量を抜いて貰うのは、今日初めて行為に及んだ母親に頼むのは気が引けてしまう量だった。
しかし、そんな龍之助の気持ちを露知らず、優菜は優しく微笑みかける。
「謝ることなんてないのよタツ君。むしろ私は楽しみで仕方がないという感じなのだからっ」
声を弾ませ、心の底から楽しそうに笑顔を見せる優菜。その姿を見ていると、本当に彼女は自分のことを好きなのだと思わせてくれる。
……それが母性から来るものなのか、それとも性愛、いわゆるフェチズムなのか、そこの所が少しだけ気になったが、今は一旦置いておこう。
「それじゃあ母さん……またお願いしていいかな」
龍之助は頑張って立ちあがると、再び優菜に愚息を見せつける。背徳的な感情から来る非日常感のせいか、龍之助の愚息はあっというまに回復して、意気揚々と上下に動いていた。
「あら~~、流石に元気ねぇ……いいわよ。少しだけ待ってね」
優菜はテーブルに置いてあるティッシュを何枚か出してから、樹液に染まった手を拭いた。
手に付着した龍之助の子種を綺麗に拭き取る姿を見て、なんだか龍之助の胸に征服感に近い感情が芽生えてきたのを感じていた。
(もっと……母さんを屈服させて見たい……精液を舐めさせ、飲ませて、美味しいと言わせてみたい)
亜花梨との性行為ですっかり加虐心にも慣れてきた龍之助の心中に、相手を従わせたいという感情がよぎる。
手を綺麗に吹き終わった優菜は、龍之助の方に振り返った。
「お待たせタツ君。それじゃあ続きをしよっか」
優菜は龍之助の近くまでやってきて、再び大きくなった逸物に手を掛けようとした。それを龍之助の手が止める。
「母さん……今度は手じゃなくてして欲しいことがあるんだけど」
そういって龍之助はソファの方に指をさした。
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