なかよし家族
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3,母親の母性に当てられ、いっぱい甘えてしまった。(5)

「んふ……タツ君の味がする……」

 何事も無ければ龍之助には生涯見せることはなかったであろう雌の姿。痴情にまみれた優菜の姿を、龍之助はまるで呼吸を忘れたかのように見つめていた。
 雄らしい、劣情に駆られた顔を見せながら、母親を支配してやろうというその瞳に、優菜は言葉にするまでもなく従順した。

 龍之助が悦びそうな態度で、行動で、服従しているのを示してみせた。もとより自分はこうなる前に、龍之助に対して屈服しているのだから。
 可愛い可愛い――でもそれを言ったら怒りだしてしまう、少しひねくれた自分の息子が、優菜は昔から大好きだった。

 母性なんてものではない、愛情といっていいほど、我が息子に執着を持っている。この愛らしい存在のためならなんでも出来る、そこに存在していてくれるだけでそう思わせてくれる大事な我が子。
 それぐらい優菜は、龍之助に惚れ込んでいた。

 世間様に言わせてみれば、サン・コンプレックスやらムスコンやらと言われるものなのだろう。ショタコンやロリコンと言われるものと同じく、偏愛主義と言われるものだ。

 自分自身、この感情は間違ったものだとは思っている。だから誰にも打ち明けることなく隠し通して生きてきた……。
 しかし、こうなった以上は話は別だ。龍之助に対して合法ともいえる状態で性的交渉に及べるのだから、今の内に何としても、一生打ち明けることがないと思っていた胸の内を、この闘病期間中に龍之助にさらけ出したいと優菜は考えていた。

 だからこそ、優菜は懸命に奉仕をする。折角手に入れたこの機会を逃すことのないように。龍之助を懐柔して自分の中にある禁断の気持ちを成就させる為に。

 手に残った白濁液を、見せつけるように綺麗に舐め取りながら、優菜は龍之助に視線を合わせ、魅了するかのように目を細める。

「さて、タツ君。次はどこを使いたい? タツ君のして欲しいこと、なんでもしてあげるよ?」

 妖艶な笑みを浮かべながら、優菜は龍之助に提案してみせた。
 既に二回、しかもあっという間に抜き取られてしまっている龍之助は、期待と未知の快楽による不安の表情を見せながら、優菜から目を離せずにいるようだった。
 龍之助も抜かねば待っているのは痛みなのだ。ここで止まる訳も無く、優菜もそれはないと踏んでいた。
 そして龍之助は、力なく声を上げる。

「お、おっぱいでして欲しい……」
「おっぱい?」

 聞き返しながら、優菜は自分の胸を見た。龍之助に促されるまま、服を脱いでいた優菜は手に余る乳房を丸出しにしている状態だ。

「母さんの大きいおっぱいで……扱いて欲しいなって」
「あぁ……なるほどね」

 少しだけ照れた様子で龍之助は顔を赤くしている。手から口ときて、今度は胸で抜いて欲しいと言う。女体を余すことなく性処理に使おうとしている龍之助が、思春期さながらの性欲を見せつけてくるのに優菜は嬉しくなった。
 だって、そのはけ口は自分なのだから。嬉しくなるに決まっている。

「もちろんいいわよ。タツ君専用のおっぱいでいっぱい気持ち良くしてあげるね」

 腕で支えるように胸を持ち上げて、存在感を強調してみせる。すると龍之助はこれからされることを想像したのだろうか、三度目の膨張を見せつけた。
 病気で性欲が増進しているとはいえ、この回復力には素直に驚くばかりだ。もしかしたら龍之助は、元から性欲が高いのかも知れない。

「それじゃあ早速、タツ君のオチンチンを気持ち良くしてあげるね」

 優菜は持ち上げていた腕を使って、胸の中央に隙間を作ると龍之助の剛直をゆっくりと、挟み込んでいく。舐めまわしていたお陰でぬめり気を帯びた剛直は優菜の肌にぬるりと触れて、圧迫から逃げ出すように双丘の中で暴れまわる。

「あらあら、元気なオチンチンね」

 からかうように優菜が言ったが、龍之助はしっとりとした胸の感触に集中して聞いてる様子はなかった。

「はああ……母さんのおっぱい、暖かいよぉ、おっぱいに包まれるのってこんな気持ちなんだぁ」
「亜花梨にはしてもらわなかったの?」
「うん、試してはみたんだけど、上手く収まらなくて」

 龍之助の話を聞いて、優菜は納得したように相槌を打った。
 優菜の胸は相当でかい。それでも龍之助の巨根を捕まえるのは一苦労だ。
 亜花梨の胸も小さい訳ではないのだが……生半可な大きさじゃ、龍之助のこの大きさを掴み取るのは難しいだろう。つまり、これは家族の中では私にしかできないことだという訳だ。そう思うとなんだか誇らしい気持ちが湧いてくる。

「まぁそうね。タツ君のこんなに逞しいモノ。『私』のおっぱいじゃないと上手くいかないでしょうね」

 しっかり一人称を強調しながら、剛直を掴んだ二つの膨らみをやおら動かし始める。

「おおおお……」
「だから、これからもしたくなったら気軽に言ってねタツ君。『私』ならいつでも挟んであげられるんだから」

 ぬちゅぬちゅと小気味のいい音を胸から出しながら、だめ押しにもう一度強調してみる。これで龍之助の脳裏には『パイズリするならお母さん』と強く刻まれたはずだ。あとは気持ち良くしてあげれば、明日からは毎日のように自分の元にやってくるだろう。
 奉仕を懇願する龍之助を妄想して、表情を綻ばせながら優菜は懸命に奉仕をする。

「あは、おっぱい越しでもわかるくらい、タツ君のオチンチン固くなってきたね」
「だ、だって、母さんのおっぱいが気持ち良くて……」

 頬を染めながら、目を細める龍之助がいじらしくて、優菜はついつい口元が緩んでしまう。

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