4,大人しい長女と大人な経験をしてしまった。(4)

「し、静江姉ちゃん。ちょっと、一旦落ち着こう?」

 龍之助が制止しようとすれば、静江は寂しそうに表情を崩す。

「どうして? やっぱり私じゃ駄目なの……?」
「いや、そういう訳ではないんだけど……」
「なんで? 二人とはしてるのになんで私とはしてくれないの?」

 昂奮して、我を忘れ始めた静江がヒートアップしていく。

「静江姉ちゃんとしたくない訳じゃなくて、ちょっと思う所があって」
「思う所……?」
「その……弟の性欲処理なんて、迷惑じゃないかなって」
「迷惑じゃない」

 龍之助に被せるぐらい早く、静江は言下に返事を返す。
 そして、静江はパーカーを持ち上げ、隠れていたミニスカートに手を掛けた。
 震えた手でゆっくりと、スカートをたくし上げれば、タイツ越しに、綺麗な紺色の下着が現れた。

「どう……? たっ君に見せるため通販で買ったんだ。似合うかな……?」

 厚手のタイツに厳重に囲われた下着は却って卑猥さを感じさせ、龍之助の劣情を強く煽る。
 目の前の光景に言葉を忘れて見入っていたら、静江の身体がブルリと震えた。

「し、静江姉ちゃん? どうしたの……?」
「あ、あはは……たっ君があんまり夢中に覗き込むから……新しい下着、早速汚しちゃったかも」
「それって……どういう……」

 静江に聞いてみれば、彼女はたくし上げた腕を一度降ろし、慣れた手つきでタイツに手を掛け、太腿までずり降ろす。
 それからもう一度、同じ様にスカートを上げてみれば、今度ははっきりと、紺色の下着が目に映る。
 静江は妖しく笑みを作りながら龍之助に言った。

「触ってみて……」

 少しだけ腰を突き出した静江の秘所に目を奪われる。龍之助は言われるがままに下着に手を伸ばした。

 クチュ……。

「あっ……!」

 水音と共に、静江の弾んだ声が部屋に響く。
 龍之助が触れた場所は、既に濡れそぼっていて、下着を酷く濡らしていた。

「たっ君に使ってもらえると思っただけで、もうこれだけ濡れちゃってるの……これでも迷惑かけてると思う……?」

 静江は下着を見せつけたまま、気持ちよさそうに身体を震わせている。
 本当に、心の底から嬉しそうに振る舞う姉の姿を見て、龍之助は余計なことを考えるのをやめた。

「思わない……ありがとう、静江姉ちゃん」

 龍之助はもう一度秘所に指を這わせた。動かすたびにグチョグチョと水気を感じさせる下着は暖かく、とても柔らかい感触がして、ここに逸物を挿し込んだらさぞかし気持ちがいいのだろうと思わせた。

「んん……! はぁっ……たっ君が、たっ君が私の気持ちいいところ触ってるぅ……」

 身体を戦慄かせながら、静江は甘美の声を漏らす。
 先ほど、静江は『使ってもらえるのが嬉しい』と豪語していたが、触られるだけで脳が蕩けるような卑猥な声を上げている静江は、本当にとう思っているのだと実感した。

 柔らかい肉の切れ目に指を這わせるほどに、彼女が分泌する愛の蜜が溢れてくる。あっというまに彼女が履いていた新品の下着は、水気を吸い込んでジュクジュクと音を立てていた。

「下着、すっかり汚しちゃったね」

 悪びれもなく伝えながら、指を動かすのは止めない。
 布地が受け止めることが出来る許容量はとっくに超えていて、押し込む度に蜜が指に乗っかってくる。

「ごめんね、たっ君に、綺麗な下着を見せたくて、買ったのに、いぃ……」
「ううん、静江姉ちゃんのえっちな汁を吸った下着の方が、僕は昂奮するよ」

 龍之助は実際にそう感じていた。
 特別なことをしている訳ではなく、ただ触れているだけ。そんな愛撫であるにも関わらず、静江は身体を跳ねさせ、男をその気にさせる艶声を上げて下着を濡らしているのだ。
 これで昂奮しない男がいなければ、嘘だ。

 静江の反応を愉しみながら、龍之助の雄棒は既に十分なほど充血していた。
 ぷにぷにとした大陰唇を悪戯に摘む。

「静江姉ちゃん、これだけ濡れてるし……挿れてもいいかな?」
「あ……」

 ズボンを脱いで、臨戦態勢の剛直を見せつけた。
 血管が浮き出て、すぐにでも発射したいと主張する肉棒に、静江は目を離せないでいた。

「あの……ちょ、ちょっと待ってくれる?」

 唾を飲み込む音を鳴らして眺めていた静江だったが、堪えるようにして龍之助を止める。

「あのね……私、やりたいことがあるの。先にそっちを終わらせてから……でいいかな?」
「やりたいこと?」
「うん……」

 申し訳なさそうに言葉尻を下げてから、静江はモジモジとスカートを強く握っている。
 シワができそうなほど握りこんでいる掌に目を通す。
 自己主張が苦手な姉が、ここまで頑張って意思表示をしたのだ、きっと大事なことなのだろう。

「勿論いいよ。静江姉ちゃんの頼み事だもん」

 龍之助の快い返事に静江の表情は明るくなり、掌の力が抜けていく。

「ありがとう、たっ君!」
「それで……何をやりたいの?」
「うん。私、デートしたいの」
「デート……?」

 思ったよりも軽い内容が出てきて、首を傾げて聞き返した。

「うん。今まで人が怖くて外に出れなかったけど、たっ君となら外出できそうな気がするんだ。どうかな……?」
「うーん、それは構わないのだけど……」

 龍之助は困ったように項垂れた。
 現在の龍之助は、勝手に外に出れる状態じゃないのだ。万一外で異常が起きた場合、それを処理する場所がないのが理由だ。
 流石に往来で性欲を満たすと大事だ。警察どころか、近隣で一番の人気者になってしまうだろう、悪い意味で。
 ワクワクとしながら返事を待つ静江の方を向き、龍之助は申し訳なさそうに説明を始めた。

「ごめん……実は僕、病気のあいだは外に出れないことになってるんだ。だからデートとかそういうのは……」
「……そうなの?」
「うん、本当ごめん」

 静江は見るからに落胆している。龍之助は申し訳なさで一杯になった。
 何か代わりにしてあげれることはないかと考えていると、

「あ」

 何かを思いついたように、静江は声を上げた。

「どうしたの? 静江姉ちゃん」
「外に出たら駄目って話だったけど……敷地内なら問題ないんじゃないかな?」
「敷地内……つまり家の範囲内でってことかな?」
「そうっ!」

 まぁ……それなら問題なさそうだ。
 あくまで自分がいるのは家の中であり、有事の際にはすぐさま室内に避難できる。何より人との接触もないだろう。

「――うん。多分大丈夫なんじゃないかな?」
「本当! やった!」

 子供のようにはしゃぎながら、静江は気持ちのいい笑顔を見せた。
 それを見ていると、龍之助まで心が気持ち良くなってくる感じがした。

「一応病院には確認を取っておくから、少しだけ待っててくれる?」
「うん、わかったっ」

 ワクワクしながら、中途半端に脱げた服装を正す静江を尻目に、龍之助は早速病院に連絡を取った。

「ん~~……外の空気は気持ちいね」
「うん……確かに。久しぶりだと尚更だ」

 外にやってきた龍之助と静江は深呼吸をしながら、大きく伸びをした。
 お互い共、久しぶりの陽光を全身に浴びて、身体の細胞が喜んでいるのか、身体に活力が注ぎ込まれていくのを感じる。
 息を吐き出し、呼吸を整えてから、龍之助は静江に聞いた。

「本当にこんなので良かったの?」
「うんっ、十分すぎるくらいだよ」

 龍之助に返事をしながら振り返った静江は、とても嬉しそうだった。
 病院に連絡して確認したところ『敷地内であるのなら問題はない』ということだった。それを聞いた龍之助達は、我が家の庭に足を運んだのだ。
 ブロック塀に目隠しのフェンスで囲まれた庭先は、家庭菜園を楽しめる程度にはスペースがあり、軽く運動するくらいなら問題のない広さである。
 静江は特にあてもなく庭中を歩き回りながら、気持ち良さそうに草を踏みしめていた。

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