4,大人しい長女と大人な経験をしてしまった。(5)

「ありがとね、たっ君。家の中ではあるけれど、こうやって外に出れたのは久しぶりだから、嬉しいよっ」
「どういたしまして」
「ふふ――あ、ビオラだ。まだ花があるんだねぇ」
「へぇ、母さんが植えたのかな?」

 花を覗き込む静江を後ろで龍之助は後ろで見ていた。
 健康的な風景……しかし哀しいかな、龍之助の視線は自然と静江のヒップに向かってしまう。

(ついさっきまで、静江姉ちゃんの大事なところを撫でまわしてたんだよな……)

 部屋で中途半端に愉しんだものだから、頭にこびりつくような劣情がどうしても切り離せない。
 それに、静江は確かに言ったのだ。この後――つまりデートの後ならしてもいいと。
 少し肉が付いた、程よくだらしない肉体を好きに出来る……そう思うと平静を保つのも一苦労だった。
 そんな苦慮も露知らず、静江は豊満な臀部を突き出しながら、花壇を覗き込む。

「いろんな色の花が咲いてて綺麗だねぇ。たっ君もそう思わない?」
「うん……思う」
「…………もしかして花以外見てる?」
「えっ!?」

 龍之助に振り向くことなく、花を眺めながら静江は言った。

「だってたっ君、返事が適当で上の空だもの。私は特別そうだと思うけど、女子はそういうところに敏感なんだよ~」
「う……ごめんね。静江姉ちゃん」
「ふふ、いいよ。許してあげる」

 口角を上げながら、静江は綺麗な歯を見せて笑う。彼女の様相にはこちらに対する怒りは見えない。こういう会話を含めて、唯々楽しくし仕方がない、といった感じだった。
 静江は屈めていた腰を起こし、龍之助の近くにやってきた。近く。肌が触れ合うほど、近くに。
 静江の瞳を覗き込むと、部屋で見た時と同じような雌の瞳。目尻を赤くさせながら、静江は目尻を下げる。

「さっき、続きだったもんね……お花なんか愛でてる場合じゃないよね……」
「うあ……そ、そこは……」

 龍之助と目を合わせながら、静江は下腹部に手を当ててきていた。

「あ……もしかして、さっきよりも大きくなってるんじゃない……?」

 昂奮している息子を、あやすようにヨシヨシしながら静江は熱くなった息で、囁くように龍之助に呟く。

「うあ……そ、そりゃそうだよ。外でこんなこと……えっちすぎるよ静江姉ちゃん」
「うん、自分でもそう思う……なんだか私、変な性癖持ってるのかも」

 昼下がりで人通りが少ないとはいえ、フェンスの向こうではたまに足音が聞こえてくる。
 薄い板一枚挟んで、行為に及ぶ。
 何気ない散歩デートが、とんでもなく官能的なものに変わってしまい、龍之助の劣情は膨らむばかりだ。
 静江の手の動きを味わっていると、彼女は一度手を放し、ズボンに手を掛け始めた。

「さ、流石にそれは……やりすぎじゃない?」

 咄嗟に静江の手を抑えて、龍之助は抵抗する。

「大丈夫だよ、フェンスでしっかり隠れてるし。大きな声さえ出さなければ……」
「う、うう……」
「……たっ君が嫌だったら、やめるけど……?」

 静江はションボリとした様子で龍之助の返事を待っている。
 少しはしゃぎすぎたかな……と申し訳なさそうにして、上目遣いでうっすらと涙を溜める。弱々しく振る舞う静江に龍之助は卑怯だ。と思った。
 こんな態度をとられたら、断れる訳がない。

「うう……お願いします」
「……! うんっ、任せてね……」

 静江は了承を得て嬉しそうに屈み込んで、ズボンを降ろす。
 そこには言わずもがな、充血した雄の象徴が準備万端で封印されていて、ズボンを降ろされた勢いで跳ねるように顔を出した。
 静江の顔を覆い隠してしまうほど大きくなった屹立を見て、静江は驚き半分、嬉しさ半分という複雑な様子で表情を崩す。

「でっかぁ……たっ君の小さな身体に、どうしてこんなに凶悪なモノがついてるんだろうね?」

 言いながらも、酩酊したようなだらしのない顔をした静江は、躊躇うことなく逸物に顔を近付け、スンスンと鼻を鳴らす。
 部屋の中でカウパーを垂らしていた剛直は、湿り気を帯びていて、鼻をくすぐる刺激臭が龍之助の方にも仄かに香ってくる。
 しかし、静江は嫌な顔をするどころか、嬉しそうに鼻を鳴らし、吸い付くさんばかりに逸物の匂いを楽しんでいるようだった。

「あー……すっごい匂いだぁ……たっ君の雄臭が濃厚で、頭がクラクラしてきたよぉ……」

 呂律の回らない口調で、雄棒に鼻先をくっつける静江は息を荒げ、犬のように鼻を鳴らして、すっかり昂奮状態になっているようだった。
 男性器を嗅ぎながら、惚けた顔をして頬を染める彼女に龍之助も征服感に近いものを感じる。

「静江姉ちゃん……おちんちん、臭くないの……?」
「ん~、くっさいよぉ?……たっ君の雄臭が凄く濃厚で、嗅いでたら脳みそが溶けそうなほど幸せな気分になるのぉ……」
「……確かに、静江お姉ちゃんの性癖は変かもね」
「やん……たっ君はこんなお姉ちゃん、嫌かなぁ?」
「ううん……大好きかも」
「ほんと? やったぁ……」

 安心して、より遠慮を失くして剛直の匂いを満喫しはじめる静江。
 夢中になっているせいか、触れるほどだった鼻先は擦り付けるように剛直に辺り、静江が動く度に小さな唇が竿に触れ、なんとも言えない気持ち良さを伝えてくれる。

「ん……うあ、ああ……」
「どうしたの?」

 龍之助の呻き声に、静江は不思議そうにしている。

「静江姉ちゃんの唇が当たって……気持ち良くて」
「そうなの?」
「うん、良かったらもっとしっかり当てて欲しい」
「いいよー……ちゅっ、んちゅ、ちゅぱ……ちゅば……」

 触れるだけだった唇が、龍之助の竿に吸い付く。

「うあっ、あっ、ああ……き、気持ちいい……唇だけじゃなくて、ペロペロ舐めてみてよ」
「ん、わかったぁ……えろぉ……じゅるる、れろれろ……ほんなかんじ?」
「うああ……最高だよ、静江姉ちゃん」

 稚拙な舌遣いだが、却ってそれが、教えているという実感を沸かせて龍之助は酷く欲情した。

「静江姉ちゃんって、今までこういうことしたことないの?」
「ちゅるるる……ん――たっ君、そういうの、今聞いちゃう?」
「ご、ごめんでも気になって」

 静江の未熟な奉仕は、明らかに男慣れしていないものだった。
 龍之助から見たら、ずっと上の姉である静江は、とっくに経験を済ませていると思っていたから、そのギャップに、違和感を覚えた。
 もしかしたら、亜花梨に続いて静江の初めてまでも自分になるかも知れない。そう思うと昂奮が止められなくて気絶してしまいそうになる。
 だから堪らず質問してしまった、静江の機嫌が悪くなるかもしれないと思いながらも、彼女の答えを待つ。

「全然いいよ、私のこと知りたいんだぁって嬉しいくらい」

 だが静江は、拍子抜けするほどあっさりと許してくれた。それどころか自分のことに興味を持ってもらえたことが、嬉しいとまで言ってくれる。
 無償の愛を一身に向けられ、思わず龍之助の鼓動は強く高鳴る。

「経験はねぇ……勿論ないよ」
「ほんとっ!?」
「うん、ほんと。学生時代に浮いた話も無かったし、社会に出てからすぐに引きこもっちゃったから」

 やった!
 龍之助は心の中でガッツポーズをした。
 亜花梨に続いて、静江の初めても自分のもの、そう思うと飛び跳ねてしまいそうなほど嬉しかった。

 勿論亜花梨の時もそうなのだけど、実の姉の初めてを奪うという背徳的な状況に少しの躊躇いはあったが、それよりも雄としての本能が優ってしまう。
 ずっと昔から知っている、好きな姉弟達の初めては自分のものなのだ。龍之助の気分は高揚し、元より高かった欲情が更に盛り上がってきた。
 その昂りを示すように、龍之助の剛直は血液が送られ、ブルンと大きく跳ねる。

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