ズプン――。
「お゛っ!」
「ひえっ!?」
「な、なに!?」
じゅぷ、じゅぷ、ぐっぷ、ぐっぷ……!
「おおお……おおおぅぅぅ……」
我慢の限界を迎えた龍之助は、力の限りに静江を突いた。
フェンスがあるから見えてはいないが、音でおおよその察しはついてしまうかも知れない。それでも我慢することが出来なかった。
静江の膣内に出したい。催促するように腰を動かす静江を見て、龍之助の独占欲が刺激されていたのだ。
吹っ切れた龍之助は、思うまま腰を動かす。水音が激しくなる中で、あまりの激しさに静江は唸るように声を上げるばかりだった。
「ね……ねぇ、なんか怖くない?」
女子の一人が、突然激しく鳴り響いた音に、戦々恐々と声を上げる。
「おおっ! おおお……!」
「ひぃっ!」
「怖い怖い怖いっ! は、早く行こっ」
「う、うんっ!」
怯えていた女子達は、静江の呻き声をきっかけに、慌ててその場を離れていった。
なんだかよくわからないが、バレなかったようで、龍之助は安堵したが、すぐに意識を静江に戻す。
とにかく今は、静江を味わい尽くしたい。
「し、静江姉ちゃん……いい加減出ちゃいそうなんだけど、膣内にだしていいよね?」
「うん……、うんっ! 出してっ、たっ君の子種。私に全部頂戴っ!」
一滴残らず最奥まで放出してもらうために、静江は押し付けるように桃尻を叩きつけてくる。
それに応えるように、龍之助は最奥まで剛直を突き刺して、子宮口を叩くように何度も突いた。
「おっ、おうぅぅぅ……! す、すごい……たっ君の漢らしいちんちんで、バカになっちゃうぅ……」
「バカになったらいいよ……! 静江姉ちゃんがバカになっても、僕はずっと一緒にいるからっ!」
「ふあ……、だめぇ……今それいっちゃ、だめぇ……」
静江の身体が大きく跳ねた。
身体の動きに合わせて、膣圧も強くなり、逸物が押しつぶされそうだ。
ギュウギュウと迫ってくる膣壁を擦りながら、龍之助の剛直は大きく膨らんだ。
「で、出る……! 一番奥に、全部出すよっ」
「うう~~~~!」
ドプンッ! ドク、ドク、ドク……っ!
自分でも驚くほどの射精感。溢れんばかりに吐き出した樹液は勢いよく静江の子供部屋に流れていくのを感じた。
射精の快感で、まるで意識が飛んでしまったかと思うほどに白くなった頭のなかには、達成感と満足感で一杯になっていた。
「あううう……入ってくるのが、止まらないよぉ……」
身体を不随意に動かしながら、静江が言った。
雄棒が白濁液を吐き出すたびに、彼女のからだはビクリと跳ね、膣肉が奥に運び込むようにグニグニと蠢く。
それがまた気持ち良くて、いつまで経っても出し終わる気がしない。
「たっ君……すきぃ……」
静江は朦朧としながら、うわごとのように呟いた。
その様子がとても愛らしくて、龍之助は上体を寄せるようにして、身体を近づけた。
静江の体温を感じながら、龍之助はいいようのない安心感を覚えて、ゆっくりと目を閉じて、暫くそのままでいた。
※
シャワーで体を流してから、龍之助と静江はリビングで一息ついていた。
昂奮もすっかり冷めて、冷静になった二人は何を話したらいいのかわからず、ぎこちなく飲み物だけが進んでいく。
しかし、自室の時とはちがい、静江は肌が触れるほど近くにいて、龍之助も居心地の悪さはもう感じていなかった。
「しかし……さっきのは焦ったね」
「さっき?」
静江は龍之助を見ながら首を傾げる。
「ほら、さっきの女の子達、会話の内容的に小学生か中学生かな? 全然いなくなってくれないから内心バクバクだったよ」
「あー……」
「……? 静江姉ちゃん?」
「あの子達さ、私の喘ぎ声にびっくりして走って逃げたよね」
「……確かに」
静江は酷く傷ついた様子で項垂れる。
「うう……私のえっち声って、お化けみたいなのかな……」
「そんなことはないと思うけど……」
むしろ本能に忠実って感じがして、とても昂奮してしまった。
それを伝えてあげようと思ったけど、言い始める前に静江は手を前に出し、制止してきた。
「フォローはいいの……思い返したら自分でも、なんであんな声出したんだろうって思うもの……ああ、恥ずかしくて引きこもりそう」
「静江姉ちゃんはもう引きこもってるじゃん」
「……そうだった」
静江のハッとした姿を見て、龍之助は笑ってしまった。
その姿を、静江は微笑ましそうに見ている。余計なものを感じさせない純粋な笑顔。その有り様に、本当に自分は好かれているんだなと思わされた。
「静江姉ちゃん」
龍之助は、静江と目を合わせながら言った。
「僕のことを好きでいてくれて、『ありがとう』」
「……たっ君」
一言感謝の言葉を述べれば、静江は何かを思い出しているかのような瞳でこちらを見てくる。
それからすぐ、龍之助に抱きついてきた。
「静江姉ちゃん……?」
「本当にたっ君は、私の欲しいものを簡単にくれるんだね」
「……?」
「ふふ、何でもない」
そう言ってから黙り込んだ静江は、ぎゅっと強く龍之助を抱きしめた。
静江が何を言っているのか、いまいちわからなかったが、彼女の様子で悪いことではないんだろうと思った。
肌を寄せながら、静江が言う。
「私、ちょっとずつになると思うけど、外に出るよ」
「え……?」
「だから、たっ君の病気が治ったら、改めてデートしよう」
「……うん、勿論おっけーだよ」
「やったっ」
そう言ってはにかんだ長女は、ずっと昔、いつだったか忘れたが、掠れそうな記憶の中に残る若き日の静江と、同じ笑顔をしていた。
コメント