「私達も忘れてもらったら困るわよぉ」
優菜がこちらに向かって話し掛けてくる。仲間外れにされている、といった感じの口調だったが、表情は微笑んでいて、とても楽しそうにこちらを見ていた。
優菜の言葉に静江は何度も頷く。
「私も、静江も、そして勿論亜花梨も、もうみんな我慢の限界って感じみたいなの。だから……ね、タツ君……」
優菜の微笑む表情に赤みが加わっていく。母性を感じる母の微笑みは、朱を混ぜただけでとても淫靡なものに変化してしてしまった。
魅了されたような様相を見せながら、優菜は身に着けていたものを脱ぎ始めた。
その様子を見て、姉二人も先を越されてたまるものかと、慌てて服を脱ぎ始める。
あっというまに、狭い室内には生まれたままの姿をした女性三人と男が一人。そして女性達はみな、発情した瞳でこちらを見つめるのだ。
「私達と、なかよくしよ?」
魅力的なこの誘いに、龍之助は一切抗うこともないまま、耽美とも取れる彼女達の裸体に抱きついた。
※
「ああ……んっ、んん……タツ君……そこ気持ちいい……」
元々夫婦が寝ていたキングサイズのベッド。そこへなだれ込んだ家族達は全員生まれたままの姿になり、本能の思うがままに官能に耽る。
仰向けに倒れ込んだ優菜の身体に乗りかかるようにして、龍之助はたわわに実った乳房を満喫していた。
「ここかな?」
優菜の豊満な胸。その先端を舐める龍之助は、乳頭の側面を擦るように舌を這わせる。すると、いい場所に触れたようで、優菜の艶声がさらに大きく、甘くなった。
「んあ……ん、乳首舐められてると、なんだか搾乳してるみたいで変な感じね」
乳房にむしゃぶりついている龍之助の頭をヨシヨシと撫でながら、慈しむように優菜はこちらを見ていた。
聖母のような優しい笑顔に、もっと気持ち良くなってもらいたいと、龍之助は丹念に乳首を舐る。
「んひっ……あっああ……ん、んひぃっ!」
ピクピクと身体を震わせながら、優菜は堪えるように目を閉じる。
刺激を受けてすっかり過敏になった先端は、大きく勃起し、凝り固まっていた。
舌を巻きつけるようにして、先端を搾りながら乳房を揉みしだく、まるで搾乳のような動きに優菜は息を荒げて身体を悶えさせていた。
「あああああっ……!」
「母さん、凄い声だね。それにこんなに勃起させちゃって、そんなに気持ちいい?」
「うん……! タツ君におっぱいを弄られるの……とっても気持ちいい……幸せな気分になるぅ……」
「勃起させてるのはお前も一緒だろ、タツ」
「うあ……っ!」
優菜への愛撫に夢中になっていると、逸物を握られてつい声を上げてしまった。
振り向いてみれば、手持無沙汰だった亜花梨が、硬くなった剛直を扱き上げていた。
「どうよ? 最初の時と比べたら、大分良くなっただろ?」
「うあああ……」
指で輪っかを作りながら、絶妙な力加減で亜花梨は逸物を扱き上げる。
ただ乱雑に動かす訳ではなくて、緩急をつけ、カリ周りと重点的に往復する指使いに、龍之助は気持ち良さで呻き声を上げていた。
龍之助の惚けている姿を見て、気分を良くした亜花梨の動きはどんどん激しくなっていく。刺激を受けて鈴口から漏れ出した我慢汁を塗りつけながら、亜花梨の指はマッサージ師のように巧みに動く。
「ほらほら、ご主人様? おちんちん気持ちいいですか~?」
「おおおお……気持ちいいよぉ……おほぉっ」
「いいなぁ……私も気持ち良くしてあげたい……」
亜花梨の奉仕に、身震いしながら悦に入っていると、静江が物欲しそうな目で見ていた。
「あら、じゃあこうしましょう」
そう言った優菜は身体を起こし、龍之助を膝に乗せた。
太腿を枕にして仰向けになると、優菜の巨大な膨らみが一際大きく見える。視界の殆どを占める圧倒的な乳房に、龍之助は目を奪われる。
「ほら、これならみんなでタツ君を気持ち良くしてあげられるわ」
「なるほど、流石ママ。姉貴、こっちきなよ」
「……お邪魔するね」
下腹部に目をやると、肉棒を挟んで亜花梨と静江が顔を寄せていた。彼女達の視線は龍之助の怒張に向かっていて、さながらお預けを食らった犬の様に、涎を垂らして待っているようだ。
二人の荒い息が剛直にかかる。そのたびにくすぐられたような感触がして、ピクリと竿を揺らしてしまう。
「ふふ、ぴくぴく震えて可愛い」
「姉貴、あーしこっち側舐めるから、そっち側お願い」
「うん……えろぉ…………」
「ふお、おおおお……!」
静江の舌が陰茎を撫でる。熱量を含んだざらついた感覚に、裏返しながら呻き声を上げてしまった。
「ぴちゃ……ちゅるる……たっ君……はんのうひゃわいい、じゅ……ちゅぱぁ……ちゅ、ちゅ……」
「それじゃあこっちも……ちゅ、ちゅ、ちゅ……ちゅぷ……れろれろ……ろうだぁ、タツ……?」
「最高……! 最高だよぉ……!」
竿の右側で静江が舌を這わせて、左側では亜花梨が恋人にするように優しく口付けをする。一人では到底味わえない緩急同時の奉仕に、龍之助は腰を持ち上げ表情を緩ませる。
何とも言えない快楽に喜んでいると、緩んだ表情を覆い隠すように真上に浮かぶたわわが落ちてきた。
「ほら、タツ君……おっぱいですよぉ」
「うぷぷ……」
スイカ玉と見紛うほどの大きな母性を押し付けられる。柔らかい……スライムのようにとても柔らかい塊は柔軟に姿を変えて顔全体に広がっていく。
しっとりとした柔肌が顔面に吸い付いて来るようで、呼吸が出来なくなった龍之助は思わず胸を持ち上げる。そして、先端の突起に向かって舌を伸ばした。
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