結花ちゃんはぐっと脚をくっつけ、股間の隙間に両手を差し込むように収めていた。
俯く彼女は電流を撃ち込まれたかのように躰を跳ねさせ、それを止めようとしているのだろう、全身に力を入れて硬直していた。
最初は絶頂を迎えたものだとばかり思っていたが、彼女の様子はそういうものではない。
項垂れたまま、不随意に動く身体から垣間見える表情は苦悶を現しており、結花ちゃんは何かに耐えているようだった。
全身に悪寒が走る。
何かしくじったような、そんな気持ちになった。
想像と違う彼女の反応に焦りが沸き、背中に嫌な汗を感じた。
「う、うぅ、……で、出ちゃう……」
俯いていた顔を上げて、そう言った彼女は目蓋を強く閉じて辛そうにしていた。
それからすぐに、水音が聞こえてくる。
ちょろちょろちょろ――と、徐々に勢いを増していく水音。
「だ、駄目……止まらない……」
俺は最初、何事かと思ったのだが。しばらくして彼女が座っている場所から水が溢れ出してきて、結花ちゃんの反応と相まって理解する事が出来た。
水音を出しているのは彼女だったのだ。
「ううぅ、なんでぇ……やだぁ」
彼女の脚を伝うように黄金の水が落ちてくれば、仄かに香るアンモニア臭が鼻を刺激する。
その匂いに当てられてしまったのか、俺はふらりと立ち上がってから彼女に近づいた。
「あっ、やっ、ひらかないで……!」
結花ちゃんの静止を無視して、閉じている脚を掴む。
パニックのせいか、思ったよりも抵抗のなかった彼女の脚はすぐに広げられた。
丸出しにった股間からは、止める事が出来ず、見られてもなお小水を溢れさせる秘所があった。
下着を濡らしながら、隙間から溢れる水が官能的でずっと見てられるようだった。
やがて勢いが収まり、彼女の膀胱が空になる瞬間まで、俺はじっと見届けていた。
一部始終を見終えた俺は、彼女の脚を掴んだまま、自分でも驚く程に興奮していた。
股間はかつてない程に充血し、膨張した息子は痛い程だった。
「ご……ごめん、なさい……」
その声に反応して彼女を見上げると、さっき感じた悪寒の正体がわかった。
彼女の目からは大粒の涙がぼろぼろと零れ落ちている。
羞恥の極みにいるのであろう彼女の顔は真っ赤になっていて、その赤みは白目まで染め上げていた。
「ベッド…………ひっ、汚して、ごめ、なっ、さ……」
溢れる涙に耐えきれず、結花ちゃんは声を上げて泣き出してしまう。
端的に言えば、初めて強く絶頂を迎えた彼女は、躰から力が抜けて漏らしただけだ。
しかし、性に免疫が無く何もかもが初体験だった彼女にはこれは大事件だった。
俺からしたらそこまで大した事ではない、だから彼女の大袈裟な反応につい呆然としてしまった。
その沈黙に耐えきれなかったのだろう、限界を迎えた彼女は声を殺しながらすすり泣いている、俺は彼女に対して、必要以上の羞恥を与えてしまったのだと悟った。
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