(お、今の反応は……)
手応えがあった辺りを丹念に責め続けると、少女の腰は電気を撃ち込まれているかのように身震いしている。
「はっ、あっ、はぁ、あぅっ、あっ」
さっきまでとは違う、色っぽい、弾んだ声を出す少女。
少女の声はどんどん激しさを増していき、流石に起きるんじゃないかと不安になって手を止めてしまった。この状態で目を覚まされたら俺の人生が終わる。
音を出さないように、ゆっくりと首を動かして少女が起きてるか様子を見た。
うっすらと乗っていた少女の赤みは全体に広がっており、目尻から伝う汗が涙のように顔から滑り落ちていく。
それを見た俺は、言う事を聞くしかない少女を無理やり手籠めにしているような、そんな錯覚に陥り。加虐心を強く、くすぐられる感覚がして背中が粟立った。
へりくだるまで言う事を聞かせてやりたい。
未成熟な躰を飽きるまで弄んでやりたい。
――この娘のすべてを俺の物にしたい。
目の前の少女に対して、自分ではないような放胆な行動ばかり思いつき、驚いてしまう。
そもそもとして、本来の自分なら不本意ながら預かっている他所様の子に対して、こんな不貞を犯す根性なんてない、本来は恰幅がいい男を前にするだけで身がすくむ程の小心者なのだ。
それなのに、この少女に対しては、自分は何をしても許されるような気がしてしまう。
俺の精神は明らかに異常を感じていた。
しかし……それを止められる自信がない。もとより止める気も無い。
俺は少女の最後の砦である下着に手を付けて脱がそうと手を掛けた。
ピーン、ポーン
直後、ゆったりとしたチャイムの電子音が部屋に響く。
少女の母親だ……。
丁寧なインターホンの押し方が、さっき見た彼女を連想させた。
まるで、追い詰められた犯人が家に籠っていたら、等々警察がやってきたきたかのような……そういうシーンを思わせて、緊張した空気が部屋に漂う。
「ん……」
チャイム音に反応したのか、少女は腕で顔を覆い、寝醒めようとしていた。
(まずい、まずいまずい!)
俺は稲妻のような速さで少女のまくれ上がったスカートを直し、まだ覚醒していない少女に「起きた?」と声をかける。
「……ふぁい……」
「丁度よかった、多分お母さんが迎えに来たみたいだから」
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