「こ……こうですか」
雄臭い匂いが漂う寝室で、私は目の前にいる男の性器に口付けをした。
猛々しくそり立った欲棒は、亀頭部に舌が触れるとピクリと震えるように暴れる。
「おおぉ……いい感じです、美穂さん」
両膝を床について、祈る様に屈みこんだ私は、米田さんの腰に手を回して陰部に顔を埋めていた。
昨日の情事を盗撮されてしまった私は、逆らう事が出来ずに彼に言われるがまま、またこの部屋にやって来て奉仕を強要されている。
「じゃあ、さっき教えた通りにお願いしますね」
「……はい」
私は頷くと、さっきまで口が触れていた亀頭部を指で持ち上げる。口の中に唾液をため込んでから、私の眼前にある男性器、その裏側に向かって舌を伸ばした。
よだれでコーティングした舌先を竿の根元に当ててから、亀頭部の首元に向かって動かすと、てらてらと雄竿が濡れて光る。
舌先に突起を感じる場所まで登ってくれば、そのまま裏筋を転がすように舌で愛撫する。ぴちゃぴちゃと音を出しながら、触れる舌先に米田さんは躰を震わせながら快楽を享受していた。
その表情を目で追いながら、あらかじめ言われた通りに話しかけた。
「よ、『よねらさんのおとこらひいオヒン×ン、すごくおいひいれす』」
舌を裏筋に当てながら話しているせいで、上手く喋る事が出来なかったが、寧ろその方が興奮をそそるようで、彼は喜んでいる様子だった。
「うほ~、いいねいいね。じゃあ次言ってみよ」
「はひ……『がんばってごほうひするのれ、いっぱいひもちよくなってくらはい』」
「は~い」
子供のようにはしゃぐ米田さんはスマホを見ながら返事をしている。
そして裏面についているカメラは私の方へ向けられており、ガラスの奥に見えるレンズは、舌を出しながら上目遣いで奉仕している私の痴態を凝視しているようだった。
彼は何も言わずにスマホを覗いているが、この行為も撮影されている事は明白だった。
しかし、既に脅迫材料を用意している彼に、抵抗する方法が思いつかない。
私は米田さんの行動を黙認しながら、言われた通りに奉仕を続けるしかなかった。
込み上がる悔しさを、心の中で噛み殺しながら奉仕を続ける。
裏筋を舐めていた舌を一旦離し、もう一度根元まで戻ってから、今度は側面に舌を当てる。そして再び上まで登る。登り切ったら舌を離してまた一から……唾液で全体がてらてらと光るまで、まんべんなく繰り返した。
「しかし上手いですね、実はかなり仕込まれていたんですか?」
米田さんの言葉に嫌悪感を持ちながら私は彼の言葉を無視するように押し黙った。
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