4.46話

 臀部を突き出したまま、まくり上げた布地を腰の上に乗せてから、美穂さんは下着に手を掛けた。
 一瞬――少しだけ手を止めた彼女はゆっくりと下着を下にずらした。
 どろりと、露わになった秘所からは愛液が溢れ出しており、離れていく下着を繋ぎ止めるように糸が垂れる。
 脚を器用に動かして、下着を脱ぎ終わった美穂さんは一度もこちらを振り向く事なく、大事な部分を丸出しにしている。
 くるぶしに引っかかっている下着や、下腹部だけ丸出しにした女体がとても官能的で、俺は思わず生唾を飲み込んでしまっていた。

「それで、どこまでして大丈夫なんですか?」

 体温のせいか、仄かに朱色に染まった大陰唇を覗きながら俺は言った。
 ここまで来たら同意しているようなものだが、こんなものでは駄目だ。俺はどうしても、懇願する彼女が見たいのだ。
 それでこそ『屈服させている』と言う事が出来る。
 美穂さんの精神を支配する為、この一か月耐えていたのだ。妥協は許されない。

「……使っていいです」
「どこを?」
「~~! ……私のマ×コ、使っていいですから! 私も気持ちよくしてっ!」

 ばちゅん!

「お゛っ!!」

 彼女の了承を得た俺は、鉄のように硬くなった逸物を使って言下に返答する。
 唐突に入ってきた性器の感触に、不意をつかれた彼女は情けのない喘ぎ声を漏らしていた。

「よく言えましたね、ご褒美に今までの分、一杯気持ちよくしてあげますよ」
「お……おぉ……おぅぅ」
「て……あれ?」

 呻くばかりの美穂さんを不思議に思った直後、膣壁がぎゅうう――と締まる感覚。
 膣肉が意思を持つように蠢き逸物を扱き上げてくるようだった。

 まさか、挿れただけでイったのか?

 桃尻から目を離して彼女を見てみると、びくびくと痙攣しながら、腹の底から出ているかのような嗚咽の声を上げている。
 よほど我慢していたのか、それともこらえ性がないのだろうか、始まったばかりだというのに気をやってしまう美穂さんを見て、流石に笑いが出てきてしまった。

「美穂さん……流石にだらしなさすぎでしょう。今の姿を旦那さんが見たら悲しみますよ」
「い、いわ……いわない、で……」
「でも、挿れただけでこうなるなんて、このまま続けたら死んじゃうんじゃないですか?」

 そう言うや否や、膣壺から愛液が溢れるような感触を感じた。
 膣肉はきゅんきゅんと締まり、まるで動くのを急かしているように、妖しく絡みついてくる。あまりの気持ち良さに思わず腰を引きそうになってしまったが、グッと堪えた。

 俺の言葉にここまで反応するんだ、どうやら彼女は死んでしまいたいようだ。
 蠢動する膣肉の動きをそう解釈した俺は、腰を押し付けるようにして膣壺に剛直を走らせる。

「ひぃっ!」

 肌がぶつかり、乾いた音が鳴ると同時に、美穂さんの悲鳴のような喘ぎ声が聞こえた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました